白内障手術を考え始めたら

生活を楽しめる視機能を取り戻すため

白内障手術を受けるまでに知っておくこと

手術に際して用いる眼内レンズにはいろいろなタイプや度数があり、患者さんの希望に合わせて選択することが出来るようになってきました。
高機能レンズを選択すれば、手術後は日常生活のほとんどのシーンでメガネをかける事がなくなります。

白内障は、生活に不自由さが出てきてから手術を受けるというイメージがありますが、仕事や日常生活の質(QOL:クオリティ オブ ライフ)の向上を目的に、早期に手術を受ける方が増えてきています。
焦点深度拡張型眼内レンズ(先進医療)を選択することで、あきらめていた快適な生活を取り戻すことができるようになります。

1.白内障とは

白内障とは、目の中でレンズの役割を果たしている水晶体が白く濁ってしまう病気で、ほぼすべての人がかかる「老化現象」です

一度濁った水晶体は元にはもどらないとされており、白内障改善に有効な点眼薬はありません。原因の多くは「加齢」で適切な治療でほぼ完治します

白内障発症年齢

2.白内障の治療

白内障手術は日本全国で年間140万件、全世界では2,400万件以上行われています。

手術では、黒目と白目の境目を2㎜ほど切開し、超音波で水晶体の濁りを細かく砕いて吸い出します。
水晶体の代わりに、人工の眼内レンズを水晶体があった場所に入れて見えるようにします。

手術は5,6分で終了し、眼内レンズは眼内で50〜60年の安全性、耐久性があるとされています。一度治療すれば、生涯白内障が再発することはありません。

現在の白内障手術は合併症のリスクが極めて低くなっており、生活に不便を感じるようになったら、手術をためらう必要はない時代になってきています。

手術を受けたタイミングは?

  • ちょうど良かった
  • もっと早くすれば良かった
  • もう少し先でも良かった
  • その他

※この結果は当院で行った術後アンケート調査による統計です。

3.眼内レンズのタイプ・度数選択について

眼の中に収まる小さなレンズで生活が一変します。手術に用いる「眼内レンズ」は急速に進歩しています。
自分の生活に適したレンズを選ぶことにより日常生活の利便性が飛躍的に向上していきます。

4.すべて保険内での治療を希望する

単焦点眼内レンズ

保険診療で認められている単焦点眼内レンズは、遠くか近くのどちらか一方にピントが合うように作られており、もう一方はメガネが必要です。

遠方はメガネ、近方はメガネをはずして
近方はメガネ、遠くはメガネをはずして

費用について

一般 70歳以上
3割負担 1割負担 2割負担 3割負担
片眼 42,000円 14,000円
(住民税非課税者8,000円)
14,000円 42,000円
両眼 84,000円 28,000円 28,000円 84,000円
両眼(同月内) 84,000円 14,000円
(住民税非課税者8,000円)
14,000円 57,600円
5.高機能レンズを用いた保険外(自費・先進医療)での治療も検討したい

焦点深度拡張眼内レンズ

両眼にこのレンズを選択することで『運転』、『パソコン』、『読書』など日常生活のほとんどのシーンでメガネが必要なくなります。手術後の見え方のイメージとしては40代半ばに若返ったような見え方です。

標識もナビもメガネなしで
テレビやパソコンも裸眼で

費用について

自費
手術費用(片眼) 420,000円~450,000円(税抜)
自己負担額 420,000円~450,000円(税抜)
診療料・薬代等 1割、2割、3割負担
公的健康保険適応
先進医療特約付の任意保険にご加入の方(例)
手術費用(片眼) 420,000円
保険会社からの給付金 420,000円
自己負担額 実質負担なし
診療料・薬代等 1割、2割、3割負担
公的健康保険適応
※焦点深度拡張レンズは国内未承認のものもあります。
国内未承認の眼内レンズは先進医療の適用にはなっていません。
6.先進医療特約について

加入されている任意保険の契約内容をご存じですか?先進医療特約があれば、より眼内レンズ選択の幅が広がります。
※多焦点レンズ(含焦点深度拡張眼内レンズ)を用いた手術は自費診療ですが、先進医療の給付対象です。
このため多くの場合、ご自身の費用負担は最終的には発生しません。

先進医療


先進医療とは、厚生労働大臣が定める「評価療養」の1つで、有効性及び安全性を確保する観点から、医療技術ごとに一定の施設基準を設定し、施設基準に該当する保険医療機関には保険診療との併用を認めることとしたものです。

当クリニックは、2008年(平成20年)より「多焦点眼内レンズ」を用いた白内障手術を実施しており、2014年6月に「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術(白内障手術)」において、厚生労働省より「先進医療施設」に認定されました。